2011-09-29 「小さな村の小さなダンサー」ブルース・ベレスフォード 映画 「造反有理」のスローガンのもと、紅衛兵による大量の殺戮が行われ、数百万から数千万の犠牲者を出したといわれる文化大革命。それから35年経った今もなお、公に毛沢東の尊厳を冒すような行為は一切許されず、言論の自由も、信仰の自由も、居住の自由さえもない、中国という国家システムに、多くの矛盾が存在しているのも無理はありません。そんな政治的な障害をようやく乗り越えて故郷に錦を飾り、空にはためく真赤な五星紅旗の前でバレエを踊る主人公。そんなクライマックスに胸が熱くなりました。