「絶対的な正義はない」ということを、なんとなくおぼろげに感じ始めてから、主義・主張を声高に叫ぶものを避けてきました。それでも本書を手にしたのは「希望はある、絶望のど真ん中に」というむのさんの言葉に惹かれたからです。今なお「毛沢東を愛し、レーニンに心を引かれている」としつつ、彼らを一刀両断に裁く「結び書き」には息を呑みました。反骨のジャーナリストの人生を賭けたまさしく遺言のような迫力があります。
「絶対的な正義はない」ということを、なんとなくおぼろげに感じ始めてから、主義・主張を声高に叫ぶものを避けてきました。それでも本書を手にしたのは「希望はある、絶望のど真ん中に」というむのさんの言葉に惹かれたからです。今なお「毛沢東を愛し、レーニンに心を引かれている」としつつ、彼らを一刀両断に裁く「結び書き」には息を呑みました。反骨のジャーナリストの人生を賭けたまさしく遺言のような迫力があります。