ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「アメリカン・スリープオーバー」デヴィッド・ロバート・ミッチェル

とても不思議な映画だった。なので、言葉にするのもとても難しい。大人は誰一人として登場せず、もうすぐ新学期(アメリカは9月から)が始まる8月の「ある特別な夏の夜」に起こる、ティーンエイジャーたちの悲喜こもごも。理屈では説明することのできない衝動や、打算のない行動、運命的な出会いと突然の別れ。青春の刹那。『アンダー・ザ・シルバーレイク』というヤバい映画を撮った鬼才は、長編デビュー作から独特な視点で映画を撮っている。まるでパステルズのようなけだるすぎるエンディング曲がまた最高。

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映画『アメリカン・スリープオーバー』オフィシャルサイト