ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」クレイグ・ギレスビー

フィギュアスケートを始めたのも、DVを続ける夫に縋ったのも、何度もオリンピックを目指したのも、すべては唯一、母親に愛されたかったんだと思うとやるせない気持ちでいっぱいになる。史上最高にスキャンダラスで、世界中で嫌われたスポーツ選手を、世間の側からではなく、彼女の側から捉えたその視点に胸が熱くなった。偏った、穿った見方への懐疑。かといって正当化するわけでもない、「客観」というやさしい眼差しが印象に残る。しっかし、運命というのは凄まじいものだ。

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映画『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』公式サイト