ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」リューベン・オストルンド

前作「フレンチアルプスで起きたこと」もそうだったけれど、リューベン・オストルンド監督は、いたたまれない状況へと登場人物を追い込み、じわりじわりと人間のいやらしさをあぶりだす天才だ。「思いやり」が、非日常的なもの、特別なものとなってしまった現代。一見すると社会的な成功者と思える、その内にある虚栄心からくる軽薄さ、傲慢さ、狡猾さ。ユーモアを交えつつ、それらを露わにしながら問われるのは「誠実さ」とは何かということだ。

f:id:love1109:20181026012706j:plain 

映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』公式サイト|4月28日(土)公開