3時間48分という上映時間が、長いのか、短いのか、それはわからない。ただ、その中に、想像力を限りなく駆り立てる、人生の悲しみや苦しみが、すべて表現されていた。平均で5~6時間、ときに10時間を超える映画を撮るというフィリピンの奇才ラヴ・ディアス監督の作品を初めて観た。映画のリズムを破壊するスローな長回し。私たちが「映画」であると考える概念から外れたところに、未だ感じたことのない新しい映画の表現があった。
3時間48分という上映時間が、長いのか、短いのか、それはわからない。ただ、その中に、想像力を限りなく駆り立てる、人生の悲しみや苦しみが、すべて表現されていた。平均で5~6時間、ときに10時間を超える映画を撮るというフィリピンの奇才ラヴ・ディアス監督の作品を初めて観た。映画のリズムを破壊するスローな長回し。私たちが「映画」であると考える概念から外れたところに、未だ感じたことのない新しい映画の表現があった。