祈ることのできる人間はまだマシだ。ほんとうに絶望した人間は、信仰を捨て、やがて、神をも恨むようになる。もし神さまが存在するのなら、なぜゆえ善人が救われないのか―。その非力さを思い知らされる厳しく圧倒的な自然の中で繰り広げられる欲望と憎悪と嫉妬の物語。アンドレイ・ズビャギンツェフ監督は、またもや絶句せざるをえない映画をつくり、人間の本質をむきだしにした。
祈ることのできる人間はまだマシだ。ほんとうに絶望した人間は、信仰を捨て、やがて、神をも恨むようになる。もし神さまが存在するのなら、なぜゆえ善人が救われないのか―。その非力さを思い知らされる厳しく圧倒的な自然の中で繰り広げられる欲望と憎悪と嫉妬の物語。アンドレイ・ズビャギンツェフ監督は、またもや絶句せざるをえない映画をつくり、人間の本質をむきだしにした。