2016-07-07 「SWITCH」No.315「樹木希林といっしょ。」 雑誌 最新作「海よりもまだ深く」の樹木希林を指して「身体とその動き、声、喋りかた。演じている、のではなく、そこにある、という演技があるものなのだなあと、ため息がでる」と書いたのは小説家の川上弘美。かつて、笠智衆がそうであったように、いつの頃からか、樹木希林はまさに「そこにある」だけで神々しい役者となった。10年、否、100年にひとり―。不世出の大女優。彼女が「そこにある」映画を、これから一作でも多く観られることを、祈るような気持ちで、強く強く願っている。 インタビュー・カルチャー・マガジン SWITCH