哲学者によるファッション論。はずすこと、ずらすこと、くずすこと。「やりきれない気分、ちょっと大げさにいえば時代への違和、時代から掃きだされているようなやりきれない気分」が、社会の生きた皮膚としてのファッションになると著者は書く。ファッションが、なんとなくつまらなく、元気がなくなってしまったのは、時代への違和感を感じる感性が、作る側にも、着る側にも、ともに失われてしまっているからだと思えてならない。
哲学者によるファッション論。はずすこと、ずらすこと、くずすこと。「やりきれない気分、ちょっと大げさにいえば時代への違和、時代から掃きだされているようなやりきれない気分」が、社会の生きた皮膚としてのファッションになると著者は書く。ファッションが、なんとなくつまらなく、元気がなくなってしまったのは、時代への違和感を感じる感性が、作る側にも、着る側にも、ともに失われてしまっているからだと思えてならない。