ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「祖谷物語 おくのひと」蔦哲一朗

徳島県の祖谷。日本最後といわれる秘境にて、35ミリのフィルムで撮影された、魂の自主製作映画。まさに八百万の神、万物に神仏が宿るとはこのことだ。人里離れた山奥で、なにか「もののけ」のようなものが、確かにフィルムに焼きついている。風土の喪失は思想の喪失。映画の中の見たことのない自然が、暮らしが、そのことを強く警告する。ちなみに、監督の蔦さん、徳島・池田高校の、監督違いの、あの蔦監督のお孫さんとか。ひょえー。


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