2015-06-04 「熊谷守一 画家と小さな生きものたち」林綾野 書籍 晩年、まるで仙人のような風貌で、15坪の小さな庭のある自宅からほとんど出ることなく、家族、猫、取り、虫、草花たちと過ごした画家・熊谷守一。「分際を守って生きた」彼の、すべてを削ぎ落としつつ、「いのち」の本質を捉えた絵画には、どれも圧倒的な美しさが漲っている。ちなみに、我が家の玄関に飾ってあるのは彼の「櫻」という作品のシルクスクリーン。一枚しかないのでずっと桜なのが残念ですが(笑)、いつの日か、夏秋冬のモチーフで、あと三枚揃えるのがささやかな夢です。 『熊谷守一 画家と小さな生きものたち』(林綾野):|講談社BOOK倶楽部