「ロックンロールが降ってきた日」という素晴らしい本を生んだ二人の編集者が雑誌をつくった。そのいちばん最初の号の、巻頭のインタビューで、甲本ヒロトが「蓄音器」と「アナログ・レコード」について熱っぽく語っている。「リアルなゴリラが部屋のなかに入ってきて、大きなトンカチを持って窓ガラスを割ったり、テーブルを叩き割ったりして、大暴れしている感じ(笑)」とは、蓄音器で聞いたロックンロールの彼のイメージ。大好きなものについて語る人たちってやっぱりいいなぁ。伝えたいこと、伝えるべきことをちゃんと伝えようとする、しあわせな雑誌が誕生した。