ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「長嶋少年」ねじめ正一

一度でも野球をやっていた人ならわかるはずだ。野球。少年。校庭。友だち。なんどか書いているけれど、それだけで泣ける。鼻の奥がツーンとしてくる。かつての野球少年にとって「長嶋」がそうであったように、なにか絶対的な存在を持つと、人間は、強く、やさしく、美しくなることができる。それがあるだけで何もいらないと感じるものに出会うこと。それがしあわせなんだと思う。話題沸騰中の又吉直樹さんの素晴らしい解説もぜひ。


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