世界でも指折りの過激さで、常に物議を醸しているキム･ギドク監督が、韓国人にとって避けることのできない南北問題と、家族とは何かという人間にとっての根源的な問いかけに、真正面から向き合ってシナリオを執筆。その脚本を新進の監督イ･ジュヒョンが見事に撮りあげた。私たちは、家族を選んで生まれてこれないように、祖国を選んで生まれることもできない。国家という幻想はいつも、ごく普通の、ささやかな家族のしあわせをあっけなく踏み潰す。こんなにも切ないコメディは初めてだ。
世界でも指折りの過激さで、常に物議を醸しているキム･ギドク監督が、韓国人にとって避けることのできない南北問題と、家族とは何かという人間にとっての根源的な問いかけに、真正面から向き合ってシナリオを執筆。その脚本を新進の監督イ･ジュヒョンが見事に撮りあげた。私たちは、家族を選んで生まれてこれないように、祖国を選んで生まれることもできない。国家という幻想はいつも、ごく普通の、ささやかな家族のしあわせをあっけなく踏み潰す。こんなにも切ないコメディは初めてだ。