ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「怒れ!憤れ! ステファン・エセルの遺言」トニー・ガトリフ

ジガ・ヴェルトフ集団、いわゆる「政治の時代」のゴダールを彷彿とさせる、画面に映し出される強烈なメッセージ。93歳の元レジスタンス闘士、ステファン・エセルの言葉はどれも、しごくまっとうなものばかりだ。映画はなぜ政治的な手段としての有効性を失ってしまったのか。そんなことをふと考えてみる。音楽だって、文学だってそうだ。「怒り」を表現する、ということが、なかなか難しい時代に私たちは生きている。


映画『怒れ!憤れ!-ステファン・エセルの遺言-』予告編 - YouTube