ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ロンドン・リバー」ラシッド・ブシャール

宗教や文化、それぞれの価値観の違いが、諍いや紛争、憎しみ合いの要因となる一方で、それらが、絶望のどん底にある誰かを癒し、救うことだってできる。そんな祈りにも似た希望を描いただけでもこの映画は傑作に値する。ラスト。イスラム教徒の黒人男性が、カソリック教徒の白人女性のために、真心を込めて歌う歌には、厳かなやさしさが満ちていた。


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