Editor's Record

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「九年前の祈り」小野正嗣

芥川賞受賞作を読む。解決しようのない、逃れられない苦しみや悲しみに直面したとき、人は何によって救われるのだろう。「祈り」が、宗教的なものでなく、人と人との交わりや、誰かが誰かを思いやる優しさのようなものから生じたことに心が洗われる。「文藝春秋」3月号の川上弘美さんの選評がとても良かった。この小説を読んでみようと思ったのは彼女のお陰だ。感謝。


『九年前の祈り』(小野正嗣):|講談社BOOK倶楽部