毒にも薬にもならない表現ほどむなしいものはない。政治や社会について、とりわけ、人がだまされ、搾取されることに対する怒りを、胸をぐさり突き刺すような辛辣さで描いてきたラルフ・ステッドマン。この映画を観ればそんな「不適切で」「残酷で」「過激な」表現の先にあるものが見えてくる。毒気いっぱい、かつ、グロテスクでありながら、ユーモラス。そして、どことなく品がある。ジョニー・デップもメロメロな、世界一カッコいい孤高のマンガ家です。
毒にも薬にもならない表現ほどむなしいものはない。政治や社会について、とりわけ、人がだまされ、搾取されることに対する怒りを、胸をぐさり突き刺すような辛辣さで描いてきたラルフ・ステッドマン。この映画を観ればそんな「不適切で」「残酷で」「過激な」表現の先にあるものが見えてくる。毒気いっぱい、かつ、グロテスクでありながら、ユーモラス。そして、どことなく品がある。ジョニー・デップもメロメロな、世界一カッコいい孤高のマンガ家です。