無名の少年が書いた自伝的な短編小説を、本人自らが脚本・監督・主演して映画化。紛れもない天才といえども、この鮮烈なデビュー作を、わずか19歳で撮ったとは到底信じられない。ゲイである自己の確立と、母親への理由なき愛憎。この映画が胸に迫ってくるのは、撮らずには生きられなかった、ドラン自身の内から湧きあがる感情の発露であるからだ。やむにやまれぬ表現はいつも美しい。
無名の少年が書いた自伝的な短編小説を、本人自らが脚本・監督・主演して映画化。紛れもない天才といえども、この鮮烈なデビュー作を、わずか19歳で撮ったとは到底信じられない。ゲイである自己の確立と、母親への理由なき愛憎。この映画が胸に迫ってくるのは、撮らずには生きられなかった、ドラン自身の内から湧きあがる感情の発露であるからだ。やむにやまれぬ表現はいつも美しい。