ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「海と大陸」エマヌエーレ・クリアレーゼ

かつて盛んだった漁業が衰退している南イタリアの小島リノーサ。海で父を亡くしながら漁業をやめられずにいる家族と、遠くアフリカから生き延びるために筏で不法に海を渡ってきたエチオピア難民の母子。逃れられない状況から足を踏み出す原動力となるのは、自らの体の奥底から湧きあがってくる勇気だけだ。そのことを映像で伝えるラストシーンに強く胸を打たれる。


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