ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ノーコメント by ゲンスブール」ピエール=アンリ・サルファティ

唯一遺した小説は「スカトロジー・ダンディズム」というオナラが止まらない天才画家の話。18歳の少女にシレーっと卑猥な歌詞を歌わせたり、妻ジェーン・バーキンとのデュエットに喘ぎ声を挿入したり。挙句の果てに、娘とのデュエットのタイトルが「レモンの近親相姦」。ここまでの悪ノリが決して下品ではなくシニシズム溢れる知的な遊戯となってしまうところが奇跡。エキゾチックで退廃的な色男ってズルすぎ。真似したらどえらいことになる。


映画『ノーコメント by ゲンスブール』公式サイト