ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「BRUTUS」No.767「小津の入り口。」

小津安二郎に憧れて、大船の撮影所(当時は「鎌倉シネマワールド」があった)や北鎌倉の円覚寺に足を運び、松竹の就職試験を受け(あっさり不採用)、上野の「蓬莱屋」でとんかつも食べた。それから20年ほど経った今もその存在の大きさは少しも変わることがない。大袈裟な話ではなく、今の自分の価値観はすべて「小津っぽいかどうか」が基準になっている。そんな多くの“小津偏愛者”の一人として、今回の「BRUTUS」はとても冷静に読める気がしない。雑誌を前にこの緊張感と高揚感は久しぶり!


Brutus | マガジンワールド