ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「シリアル・ママ」ジョン・ウォーターズ

ドカドカ笑ったあとに、背筋がゾーと寒くなり、そのうち猛烈にいたたまれない気持ちになるブラック・コメディの傑作。カルト映画の神様ジョン・ウォーターズの作品というよりも、キャスリーン・ターナーの一世一代の怪演がお見事。ごくごく普通の主婦の超ハイテンションな人殺しっぷりがとにかくスゴイ。そう、狂気は日常にこそ潜んでいるのだ! それにしても、勧善懲悪の娯楽大作からこんなインモラルな映画まで生みだしちゃうアメリカという国は実に奥深い国です。