市井の人たちによる戦争体験記。「戦争というものを知識や思想で話すのではなく、個人の体験として語ることがなにより貴重」と編者の野坂昭如は書く。文章を超えた、行間に滲み出る、悲しみ、怒り、悔しさ、憎しみ。戦争体験者の本当は忘れてしまいたいであろう記憶を掘り起こした告白に何度も胸が詰まった。戦争を知っている世代がどんどんいなくなる。そのことが何だかとても恐ろしい。
市井の人たちによる戦争体験記。「戦争というものを知識や思想で話すのではなく、個人の体験として語ることがなにより貴重」と編者の野坂昭如は書く。文章を超えた、行間に滲み出る、悲しみ、怒り、悔しさ、憎しみ。戦争体験者の本当は忘れてしまいたいであろう記憶を掘り起こした告白に何度も胸が詰まった。戦争を知っている世代がどんどんいなくなる。そのことが何だかとても恐ろしい。