ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「チキンとプラム あるバイオリン弾き、最後の夢」マルジャン・サトラピ & ヴァンサン・パロノー

あるバイオリン弾きの一生。親のこと、子供のこと、妻のこと、仕事のこと、忘れられない人のこと。最終章でそのすべてがつながる上質な短編集を読んだような映画だった。人生のペーソスをギュッと凝縮させた一編一編がたまらなく美しい。「失ったものは全て音の中にある」バイオリンの調べが哀切に胸に迫ってくる。これはすごくいい映画です。


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