ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「ウィンターズ・ボーン」デブラ・グラニク

経済大国アメリカにも麻薬を密造してなんとか生計を立てている貧困な集落があるそうだ。そんな想像を絶する社会の中で、父を失い、病気の母と、幼い弟妹を養う17歳の少女の物語。どんな過酷な境遇にあっても、卑屈になることも、あきらめることも、逃げだすこともない。そもそも彼女は、人間とは不平等で、人生とは不条理であることを誰よりも知っているのだ。その「強さ」と「気高さ」は平和な国で安穏と生きている私たちを圧倒します。


http://www.wintersbone.jp/