Editor's Record

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「女たちよ!」伊丹十三

紅茶はポットで淹れねばならない。下着は贅沢であらねばならない。サラダは野趣がなければならない。流行の服装で個性を競ってはならない。白洲次郎という人もそうでしたが、庶民が逆立ちしてもかなわない「ほんものの教養」を身につけている男が、ニセモノを許すということは絶対にありません。そして、その生き方に、孤高とも言うべき、誰にも口を挟ませない圧倒的な「美意識」が貫かれています。彼の映画をもっともっと見たかった。伊丹十三という見識を失った日本映画界の損失はやはり大きかったと言わざるを得ません。


伊丹十三 『女たちよ!』 | 新潮社