ずっと映画のことを考えている

旧「Editor's Record」(2023.2.28変更)

「作家の酒」

「米が豊作だときくと私の感情は豊かになる。酌めども尽きぬ深い味、そのまろやかさ、あの色と香、これは日本の風土をぬきにしては考えられない」という立原正秋。「浪費が目的のような酒である。酒の功徳は闊達な浪費だと、考えてござる」という田辺茂一。「理想は、酒ばかり飲んでいる身分になることで、次には、酒を飲まなくても飲んでいるのと同じ状態に達することである」という吉田健一の言葉もまたいい。「酒を語れる男」になるにはあと30年はかかりそうです。

作家の酒 (コロナ・ブックス)








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