Editor's Record

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「窓の魚」西加奈子

絶対に口にできない秘密や孤独。そんな心の闇ともいえる暗部を、これほど露わに美しく残酷に描けるのは、にんげんと真っすぐに向き合う西加奈子さんならこそ。いつもの大らかな関西弁や、文面から滲みでるユーモアを封印して、「ミルの死骸。その時間、それはこの世で最も美しいものであるように思った」なんてさらり書いてしまう、真に恐るべき小説家です。

窓の魚 (新潮文庫)








西加奈子 『窓の魚』 | 新潮社