近年稀に見る、素晴らしい追悼本。悪口とか、文句とか、批判とか、それを公にするためには、並々ならぬ知性や品性が必要であるということを、ほとんどの人たちが忘れています。薄っぺらな批判、批評が氾濫する中、佐野洋子という人は、そのことを十分に自覚したうえで、正直に、まっすぐに、悪口を文芸にすることのできた稀有な書き手だったのだなぁと。
近年稀に見る、素晴らしい追悼本。悪口とか、文句とか、批判とか、それを公にするためには、並々ならぬ知性や品性が必要であるということを、ほとんどの人たちが忘れています。薄っぺらな批判、批評が氾濫する中、佐野洋子という人は、そのことを十分に自覚したうえで、正直に、まっすぐに、悪口を文芸にすることのできた稀有な書き手だったのだなぁと。