最強コンビ降臨。「エロは大宇宙」「変態は王」など数々の名言を発してきた、キング・オブ・エロ、みうらじゅん大師匠の企画・原作を、あのソラミミストの安齋肇さんが撮った映画。これぞまさしくロックなポルノ。魂の解放と愛の物語。荒唐無稽なド変態への道を、ジャームッシュか! と思わせるほどスタイリッシュに撮っちゃうセンスはさすが。必見はエンドロール。これがちょっとゾクゾクするほどカッコイイのだ。えっと、ちなみに18禁です。
本編で引用される「私は本を読みつづけることだろう、そして忘れつづけることだろう」というイギリスの作家・ギッシングの言葉。そうだ、過去のほとんどは忘れ去ってしまうけれど、ほんのわずか、記憶に残る過去の断片を、ノスタルジーに浸ることなく、極めて洗練された文章で綴ったエッセイ集。山田太一という人の言葉は、ドラマであれ、小説であれ、エッセイであれ、いつも心に強くひっかかる。